2007年07月25日

第十二話 僕の半分は彼によって作られたのかもしれないぞ、コレは。

「この先、お肉が揺れるのでご注意ください。」
という吊り広告に正直ドッキリ。
揺れてしまうかもしれん…

どうも、サイトウジュンです。

だいたいT氏が隣にいた。
いつ彼女に会っているのか、疑問になるくらい居た。


彼は憶えているだろうか。


3時まで飲んで解散、6時に駅のホームでバッタリ会うこともあった。
「オマエさ、ついさっきまで一緒に飲んでなかったっけ(笑)」
二人ともまだ酔っ払っていた。

今もバカな飲み方をするが、この頃も相当なものだった。

音楽的な事然り、全然関係ないこと然り、色々な事を教わった。

ある晩、エアーブレーキの素晴らしさについて熱く語った。
数日後、朝8時にレンタカー屋で4トン車を手配し、横浜から八王子へ、そして山を越えて河口湖、山中湖、更に肘から先が見えなくなるような濃霧を抜けて芦ノ湖、海沿いを走り江ノ島、鎌倉。
わざわざ狭い路地を抜けまた横浜。だいたい12時間コース。

今、文字にして改めて思った。
この人達は相当アタマが悪い人達だ、と。


こうして着実に現在の自分を形成していくのだ。
posted by サイトウジュン at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月23日

第十一話 Tきよさん再び。

先に言っておくと、年齢的におかしな所は目を瞑って頂きたい。もう時効という事で…


どうも、サイトウジュンです。


いつものように駅の改札を抜け、タバコに火を点けた。

しばらく歩くと、わざとらしく咳をしながら煙を嫌がるように足早に俺を追い抜こうとする人が…

それがTきよさんだった。

「あれ?Tきよ…さん?」

スタスタスタ…ピタ。

「おおぉ!ジュン坊か!?」

嬉しい再会だった。

T「何かよぅ、小僧が煙プカーッてしてるのが嫌でよぅ。うざったいから追い抜こうと思ったら何だオマエかよ、コノヤロウ!俺今さ、喘息でタバコやめてるんだよ。」
J「あぁ、そうなんですか?すいませんー。」
T「いや、別にイイんだけどな。」

イイのかよ!

T「オマエ今日この後時間あるの?ちょっと付き合えよ。」
J「いいですよ♪」
T「ちょっと待ってな。タバコ買うからよぅ。」

吸うのかよ!!

色々な意味で昔から期待を裏切らない人だ。

この再会が無ければきっと禁煙に成功していたに違いない。

この日をきっかけに2年ほど、暇さえあれば飲みに行ったりスタジオに入ったりした。
もちろんタバコも吸い続けた。


オッサンに塩をまかれたのもこの時期だ。


何も見えず独りでもがいていた頃の、最後の記憶。
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2007年07月18日

第十話 二年越しの再会

目先でしか物事を判断することが出来なかった未熟者。


どうも、サイトウジュンです。


高校を辞めてすぐ、KMミュージック系列のコンサートの制作をしている子会社でバイトを始めた。
業界用語で言うと「バイトくん」

少しでもチャンスがあれば!と思って始めた仕事だったけれど、現実はそんなに甘くない。
と言うか、裏方稼業への道はいくらでもあったけれど、そこには表舞台に立つ為のチャンスなんて転がっていなかった。
とんだ勘違い。

朝は5時6時起き。現場の楽屋口に8:30集合。
9時から13時頃まで舞台の設営。その後17時位まで、来場者に配るフライヤーの折り込み。
スーツに着替え、18時開場。
入り口でチケットのも切りや持ち物チェック、折り込んだフライヤーを配り、座席案内。
本番中は場内で警備をし、終演後は舞台のバラし。
23時頃仕事が終わって終電で帰宅。

プレイヤーになる為の足掛かりなんてあるはずもない。


そんな生活で、ジャズオケ時代の同級生やお世話になったOB達とも疎遠になっていき、どんどん磨り減って行った17歳のある晩、立派な音響屋さんになったTきよさんと、街で偶然再会した。


パチンッ!

頭のどこかで何かのスイッチが入る音がした。
posted by サイトウジュン at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月15日

第九話 短い高校生活

台風の動向が気になるところですが、歩くと眼鏡が曇るのでLet'sチャレンジ駅までチャリ。
帰りはエライ事になっているでしょう。

どうも、冒険野郎マクガイバーです。


高校に進学したものの…
そこには????な世界が待っていた。
中学時代、初歩の初歩として演奏した楽曲を、さも難易度が高そうに苦戦しながら演奏するブラスバンド部。
ここに入部?有り得ないでしょう。
100歩譲って軽音学部。
1年生は楽器に触ることが許されないとのこと。この時点でさっぱり意味が解らなかったが、明らかに技術的に自分より劣る上級生。
俺が世界一だ!と豪語する、世界的なプレイヤーを殆んど全くと言っていいくらい知らない上級生。
「俺はYOSHIKIよりスゲェ!」

はいはい。


結局どこにも属さず、バイトと学校の合間に個人練習の日々。
徐々に登校する事の意味が解らなくなってしまい、音大とか専門学校にも興味が全くなかったので、結局1年で辞めてしまった。
バークリーに行ったジャズオケOBが二人いたが、今一つその価値が解らなかった。

閉鎖された狭い視野でしか物事を見ていなかったんだな。



人生の分岐点。前途多難。
posted by サイトウジュン at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月13日

第八話 Tきよさん(3) そしてジャズオケの消滅。

三年生になると、何だか部長に祭り上げられてしまい、居心地の悪い日々を送る事になった。
イケてる顧問N先生が転任になり、その後釜としてK先生という、真面目の頭に「クソ」がつくほどの堅物がやって来たためだ。
何かにつけて、
「ジャズオケ部長のサイトウジュンは至急職員室まで来なさい」
と校内アナウンスをされた。


〜呼び出された主な理由(一例)〜
・部員の○○が挨拶をしなかった。
・部員の△△が上履きの踵を踏んでいた。
・昨日、部員の□□が下校時刻を過ぎても校内に残っていた。
etc.etc.etc.etc...
俺は部員のお母さんか!!!

いいえ。どうも、サイトウジュンです。


一方、Tきよさん。
則竹さんの弟子を卒業し、音響の専門学校に入学。
実はお父さんが音響界で地位のある方だったのだ。
やはり蛙の子は蛙なのだな。

それでもやはり指導に足を運んでくれたTきよさんだったが、ある日、堅物K先生から
「卒業生にフラフラ頻繁に来校されるのは不愉快」
という理由で出入りを禁止されてしまった。
T氏に限らず、ちょくちょく面倒を見に来てくれていたOB全てに対してである。
全く納得ができなかった。
今でも納得していないし、こうしてブログにK「先生」と書く事にも抵抗があるくらい嫌な教員だ。(以下:顧問K)

ジャズを「クラッシック以外の聴く価値のない音楽のひとつ」と考える顧問Kのやり口は本当にヒドイものだった。
「前任N先生の息が掛かった学年には指導をする気は毛頭ない」
これは実際に我々が言われたセリフである。

見かねたTきよさんは、出禁令を無視して部の面倒を見に通ってくれた。長年の奉仕の結果、校長やその他先生達からも信頼があったため、それは黙認されたのだ。おそらく。

「ブラバンではなくビックバンドをやっている」と校外で有名だったこの組織。毎年イベントシーズンに近づくに連れ、学校に出演のオファーがポロポロと来るのだが(過去の例を挙げると、海外遠征、モントルージャズフェス、フェニックスジャズフェス、日本武道館で行われていたジャズエイドなど)
この年は、横浜市のある大きなジャズフェスにだけ参加した。子供だった俺達の知らない所で色々あったのだろう。下手をしたらこのフェスにも出ることが出来なかったのかもしれない。
父兄の皆様には感謝である。

それに向け、アレンジから何から全てT氏指導の下に夏休みに入ってすぐのある週末、純粋な中学生ビックバンドとして最後のステージに上がった。

市民球場に建てられたセット。左右20対程の、身長の三倍くらいに積み上げられたスピーカー。
豆粒に見える最後部のお客さん。

今でも鮮明に覚えている。
同期のホーンセクションの笑顔。
司会のお姉さんに「顧問の先生から一言お願いします」と言われた、実は顧問じゃねーけど的なT氏のはにかんだ笑顔。

永遠に続いて欲しいと思った30分。

Tきよさん、ありがとう。


こうしてジャズオーケストラ部、「ジャズを演奏する中学生達」の10数年に渡る活動に幕を下ろした。
事実上の廃部だ。


卒業後、うやむやのうちに無くなった「ブラスバンド部」
学校の近くを通っても練習の音が聞こえなくなってから暫く…
10年程経ったある日、とても不安気な吹奏楽の練習の音が聞こえてきた。
特に気になったのは、バラバラに分業されてしまったドラムセット。
それは俺達がお世話になったYAMAHA YD9000だよ。そんな使い方はしないでくれ。

何だか複雑な、切ない気分になった。


そうそう、3月にやった渋谷O-WESTのワンマン。
PAをやってくれたのはTきよさんですよ。
posted by サイトウジュン at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔話り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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